制作後記 1stDoll【Giselle】
人形の写真集はいくつか持っていたのですが 東京のギャラリーで本物に出会い衝撃を受けて
突然作り始めたのがジゼルです
趣味で絵を描いてる程度で専門的な美術の知識や技術を全く持っていない状態からのスタート
本やインターネットで調べながら進めるのは不安も大きかったですが何故か 大丈夫ちゃんと出来る
と思いながら作っていました
等身大の図面を描くのも初めてでしたがそこはさして問題ありませんでした
しかしスチロール芯で作り込み過ぎて 粘土造形の段階でむしろ邪魔になったり
左右のバランスが上手く取れず 粘土を盛っては削りの繰り返し
球体もなかなか思い通りの大きさにならず やり直しと無駄の多い作業でしたがなんとか形になりました
仮組みで調整なしで自立してくれたのは嬉しかったです
塗装には胡粉と絵具 ニカワの代わりにボンドを混ぜた物を使うのですが 肌色が上手く作れず
絵は描いた事があるから彩色は問題ないと油断していたら
素材が違う 立体である 等これまでの感覚では全く通用せず 一番苦労したと言っても良いかもしれません
完成してみて 達成感と同時に これまでちゃんと何かを最後までやった事が無かったと気付きました
完成するまで もしかしたら1体作ったら満足してしまうかもしれない と思っていましたが とんでもない
まだ甘いデッサン まだ挑戦していない構造 まだ触れていない新しい素材 それらに触れたい
もっともっと作り続けるべきだと解りました
ジゼルをきっかけに沢山の人と出会う事が出来ました
それも含めて とても大切な 最初のお人形です○
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